2011年4月20日水曜日

絶版コミックから106万円の埋蔵金発掘!

 漫画家の赤松健さんが主催する株式会社Jコミ。
 赤松さんの漫画『ラブひな』が絶版状態にあったことから、昨今の電子書籍ブームの中で、もう一度漫画の価値を再確認しようと、漫画全編を無料公開し、そこに企業から広告を募ることで、営業収益を上げようと始まったもの。

 手法としてはとても簡単で(現在のところ)、漫画をPDF化し、その中に協賛企業からの広告を掲載。広告がクリックされることで、漫画家と会社の収益になるというもの。

 当初、赤松健さんの漫画、『ラブひな』を公開したところ、あっという間に200万ダウンロードを記録。
その後、新條まゆさんの『放課後ウェディング』、樹崎聖さん(原作・梶研吾さん)の『交通事故鑑定人・環倫一郎』(全18巻)、石岡ショウエイさんの『ベルモンド Le VisiteuR 』(全3巻)と続々公開。

 更にブログ上では、漫画家に支払われる広告費(純利益)の金額を公開。
 1月25日には新條まゆさんに52万5千円、更に2月24日には、樹崎聖さん・梶研吾さんに106万5千円を支払うことが公開されました。

 既に絶版となり、漫画家にも原作者にも(もちろん出版社にも)一銭も得られることがなかった作品が電子化により、これだけの金額を生み出すという事実。広告を入れるという新しい手法(出版社手動の雑誌や無料誌などは目新しくも何もありませんが)コンテンツからお金を得られることが証明できたということになります。

 今後、新型のコミックビューワーを投入。漫画の新しい読み方を提案する方式となる(ソーシャルリーディングや翻訳などなど)ようです。
 これからもJコミには期待です。

 なお、パソコン、携帯電話、スマートフォン、タブレットなど、どんな媒体でも読むことができますので、まだの方は是非。読者には回線料以外、一切お金はかかりませんし、永久保存できますので。

●ブログ(赤松健さん)
 (株)Jコミの中の人 
 http://d.hatena.ne.jp/KenAkamatsu/
●Jコミ
 http://www.j-comi.jp/

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